伊吹山の標高差1157mに挑む

アウトドア オールラウンダーズ 大見 則親

8月の最後の日曜日、「かっとび伊吹」という山岳レースに出ました。
とても楽しかったです。来年は、前の日に3合目でキャンプして、
翌日みんなで参加しませんか?

このレースは、滋賀県の最高峰 伊吹山1377mの頂上まで、
標高差1157mを走って登るというものです。
いわばミニ富士登山レースといっても良いでしょう。
制限時間は2時間半ですが、優勝者は1時間10分くらいで
駆け上がってしまうという驚異のパワー!!

果たして僕は完登出来るか!心配でした。
結果は、2時間18分、制限時間ぎりぎりでした。


当日はまず長岡と長浜を間違って降りてしまったのからケチがつき始めました。
運悪く、長浜ではジョイントコンサートマラソンというのがあって、
「無料の送迎バス」が走っていました。バスに乗ったら山じゃなくて、
湖の方に走って行くじゃないですか?
僕は心配になって運転手に聞いた。「伊吹山に行くんですよね?」、、
「ちゃいまっせ。かっとび伊吹?なんですか、それ?」

僕はバスを飛び降りて、長浜駅に戻った。案内をよく見ると、、、
「長岡に無料送迎バスあり」目が点になった!!え?!長浜とちゃうやんか!
受付締切はあと40分しかない!
タクシーの運転手に聞いた「30分で伊吹山の麓まで行けますか?」
「まー行けるやろう」結局は間に合ったけど、本当にこのときはあわてました。
タクシーの中で着替えて、締め切りギリギリ。

しかも参加者はマラソンのような軽い格好で、ストレッチをしている。
私は軽登山靴に、50lザック。中には行動食、水1リットル。
携帯からメモ帳まで入っている。明らかに雰囲気が違う!
参加者800人のうち、軽登山靴を履いていたのは僕を含め2人のみ。
あとのひとは完全にマラソンシューズだった。
結局は軽登山靴のおかげで、下りはスイスイ降りれたから良かったけど。

スタートは、伊吹山麓の「薬草の湯」からスタート。9時40分。
そこから伊吹の神社までは普通の道を走る。
ここで時間を短縮しないと後で差が出るらしい。でも僕は最後の方を走っていた。
神社からは、ゴンドラ乗り場の裏の林道を駆け上がっていく。ここがしんどかった。
何度も歩いてしまった。1合目には10時20分着。ここまで40分。

1合目からは、突然走る人がいなくなった。みんな黙々と歩いている。


3合目には10:53分着。1合目から33分。
ここは冬はスキー場だ。

夏の伊吹を登るのは初めてである。景色が違うのが不思議だった。

ここからも黙々と歩くのみ。ザックを背負っていたので、途中で「登山ですか?」と
聞かれる始末、よほど浮いていたのか?
時間制限の8合目は12時までには到着しないとこれ以上上がらせてもらえない。
上から一着の人が駆け下りてきた。自衛隊どこどこ連隊と書いてある。
やっぱりなあ、、強すぎる。

八合目には11時33分に到着。3合目から40分だった。
このあたりでは台風の影響を受け、風雨ともに強く、立ち止まると寒いので、
歩くしかない。でも体が冷えてきており、足もつり出した。
もう後は時間との勝負。頂上には11時58分に到着した。

台風のせいで視界もきかず、綺麗な花を楽しむ余裕もなく、
小屋に駆け込み「おしるこ」で暖を取る。帰りは、ゆっくりと歩いて降りて、
3合目のホテルのお風呂で体を暖め、疲れを取り、着替えてロープウェーで降りる。

標高差1157mなんて一気には登れないと思ったけれど、無理な挑戦ではなかった。
コツは、1合目までの走りに力を使いすぎないこと、そこからは普通の山登り。
景色と花を楽しみながら、登れました。
以上で報告は終わりです。

メモ 記録2時間18分47秒 順位502 ゼッケン番号598
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